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バックナンバー:2009年


このたび岡崎市民病院院長の重責を担うことになりました木村でございます。市民の皆様、当院をご利用いただく皆様にご挨拶とお願いを申し上げます。

岡崎市民病院が今の場所に新築移転して10年になります。この10年間で医療を取り巻く情勢は大きく変わりました。医師不足、病院閉鎖、急患のたらいまわしなど医療に関して心配なニュースをよく耳にします。今のところ、岡崎ではこれらの問題は表立っては伝えられてはいませんが、実は岡崎地区は医師、病院ともにもともと大変少ない地域なのです。人口10万人当たりの医師数は全国平均が206人、それに対して岡崎は131人と3分の2以下です。さらに、病院のベッド数はもっと少なく、特に急病やがんの患者さんたちをお世話する一般病床は全国平均の半分以下しかありません。今後、岡崎市の人口はしばらく増加すると見込まれていますし、また高齢化社会が進めば、当然患者数が増加することになり、すぐにパンクするのではないかと危惧されます。しかし病床をすぐに増やすことは容易ではありません。ですから、少ない医療スタッフや病床を効率的に活用することが求められています。

岡崎市民病院は病床650床、精神科を除くすべての科に計124名の常勤医師と23名の研修医が勤務し、十分とは言えませんが、各科とも専門の医師が確保できております。また救命救急センター、出産や新生児を管理する周産期センター、血液透析をする血液浄化センターなどの最新設備や最新鋭の医療機器を有しております。当院は人口37万5千の岡崎市および3万5千の幸田町合わせて41万の岡崎医療圏の中で唯一の総合病院です。したがって、重症の疾患、救急疾患、もともと心不全や腎不全など重い基礎疾患を持った患者さんの治療など、他の医療機関ではできないような診療こそが当院の重要な使命です。ことに救急医療においては3次救急病院に指定され、重症救急患者さんを扱ういわば最後の砦として機能しています。そしてこのような疾患に何時でも対応できる体制を用意しておくことが求められています。

しかし、一般病床数の少ないことを考えますと、すべての病気の最初から最後までを当院で診療することはとても無理なことです。当院はいわゆる急性期医療、たとえば癌に対する手術や、急性心筋梗塞や脳卒中の治療などを専門に行い、落ちついた後のリハビリテーションや慢性期の管理は、他のリハビリを得意とする病院や、地域の開業医さんにお願いする必要があります。これが地域医療連携と呼ばれるもので、少ない医師、少ない病床を効率的に活用するには不可欠と考えられています。

そこで、皆様にお願いしたいことは、まずかかりつけの開業医さんを持っていただきたいということです。ちょっとした発熱や腹痛などのとき気軽に受診し相談できる、メタボリック症候群などの生活習慣病に対してきめ細かい生活指導ができる、あるいいはご高齢になられて体のあちこちが悪くなったときに体全体を診ていただける、そして必要に応じて往診してくださる、こういったことはかかりつけのお医者さんでないとできない仕事です。そしてさらに専門的な診療が必要と判断されたら、市民病院の専門科に紹介状を書いてもらってください。その時病歴や検査データ、今までに使った薬品名などの情報をいただくことによって、より早く、より的確な診断と治療にたどり着くことができます。

また、市民病院での検査や治療が終了すれば、こんどはこちらから、かかりつけの開業医さんに、情報を提供し、今後の健康管理に役立てることができます。市民病院の中にある地域医療連携室を中心に、今まで以上に開業医さんと病院との連携をスムーズに行えるよう努力をしてまいりますので、まずかかりつけのお医者さんを持ち、当院の診療が必要なときは紹介状を持参していただくということを、是非よろしくお願いいたします。

岡崎市民病院は、重症の患者さんに対する高度な医療に24時間対応して、市民の皆様の信頼と期待に応えられるように、医師、看護師、薬剤師など良質な医療スタッフを充分確保し、最新の設備を保持し、最新鋭の医療機器を導入する努力をいたします。またより正確に、より早く、より安全に、そして患者さんにとってより楽に診療ができるよう、医療の質を高める努力をいたします。市民の皆様には、当院の使命をご理解いただき、よろしくご協力、ご支援下さいますようお願い申し上げます