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診療科・部門紹介

心不全薬薬連携


心不全薬薬連携の開始について

超高齢社会が到来したわが国では、120万人を超える心不全患者が存在し、心不全入院は年に30万件以上となっています。高い死亡率とADL/QOL低下の特性に加え、慢性心不全の最大の特徴は急性増悪による再入院が多い点にあります。医療の進歩により、徐々に心不全の予後は改善されてきている一方で、5年生存率はいまだ約60%程度であるのが現状です。
心不全入院における退院直後は再増悪リスクが高く、vulnerable phase(危うい時期)と呼ばれています。すなわち、 心不全の再入院予防にあたり、退院時前の治療構築と退院後の治療維持がその後を左右し、地域でも心不全患者さんに対する積極的な治療介入が求められます。

そこで当院では、2025年6月より心不全患者に対する適切なフォローアップの実現を目的に地域の保険薬局との薬薬連携
(情報共有)を開始しております。

保険薬局の薬剤師の方へ

2024年度からは慢性心不全患者に対して薬学的なフォローアップを行うことで『調剤後薬剤管理指導料』の算定が可能となりました。患者さんにとって利用しやすい最寄りの薬局でのフォローアップが、早期の受診と治療、その結果としての心不全増悪の回避につながります。

当院退院時には当院循環器担当薬剤師からかかりつけ薬局宛に『退院時心不全薬剤管理サマリー』をお送りさせていただきます。サマリーに記載の内容をご確認いただき、その後のフォローアップをお願いいたします。

当院において退院時に“心不全薬剤管理サマリー”として受診の目安となる体重や症状だけでなく検査結果や増悪因子等の心不全情報を記載し、かかりつけ薬局へ情報提供することで、退院後のモニタリングの一助とし心不全増悪の予防と早期発見をはかります。その後、かかりつけ薬局でフォローアップして頂いた際に、気づいた症状や所見、指導内容等があれば“心不全フォローアップシート”として病院へフィードバックされ、主治医/認定看護師にその情報を伝えることで次回の診療/心不全看護外来での処方・指導に反映していきます。

下記のリンクから当院専用様式の『心不全フォローアップシート』をダウンロードして頂き、当院薬局までFAXにて送信ください。
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