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先輩の声

母性看護専門看護師


「母子のこと」を中心に考え、岡崎市の地域包括ケアを牽引していきたい

-PROFILE-
早瀬さん(看護長<助産師・母性看護専門看護師>)
職場:周産期センター母性
新卒/1997年採用/豊川市出身
日本赤十字豊田看護大学・大学院看護学研究科修了

母性看護専門看護師を取得された経緯を教えてください

助産師として周産期医療に携わっていく中で「もっとお母さんの役に立ちたい」「もっと知識と技術を身に付けたい」と考えるようになりました。それでいろいろ調べてみると、母性看護の領域だと認定ではなく、専門看護師という道があることを知ったんですね。大学院の修士課程を修了しなければいけないという大きな壁はありましたが、病院のサポートを受けながら、何とかして取得することができました。

専門看護師の取得にあたっての病院からのサポートはいかがでしたか?

第一声は「あなたがパイオニアだから」(笑)。当時は、看護師として働きながら大学院の修士を受けるという前例がなかったので、病院としてもどうサポートしていけばいいのか手探り状態だったみたいです。正直、金銭的な部分でのサポートというのはあまり認めてもらえませんでしたが、シフトや有給を含めた休みの取得の部分で優遇していただき、働きながらでも無理なく勉強できるような体制を整えてくれました。もうひとつ、すごく良かったのが「文献の取り寄せ」です。修士課程ではさまざなま文献を読み込む必要があるのですが、その文献を取り寄せるのに毎回結構なお金がかかるんです。でも私の場合は、病院に所属しながらだったので、取り寄せ放題(笑)。特に海外の文献を取り寄せる時なんかは、すごくありがたかったですね。

岡崎市民病院の強みや特徴は何だと思いますか?

地域周産期母子医療センターで言えば、ハイリスク分娩から救急まで、地域の周産期医療に対してハイレベルかつトータルにカバーできているところですね。あと、スタッフがみんな個性的で、独自の視点でいろいろな意見やフィードバックをしてくれるので、そこがすごく面白いです。まぁ、母性看護で長く活躍している人って、私も含めてですが、“変わっている人”が多いんですよ(笑)。

看護師・助産師として大切にしていることは何ですか?

「お母さんのこと」を一番に考えたケアですね。とは言え、一から十まですべて教えるのではなく、「どういうお母さんになりたいか?」を一緒に考え、その実現のためのヒントを導き出すイメージです。病院で一時的に理解できたとしても、家に帰って困るようでは意味がありませんからね。すぐに答えを提示するのではなく、できるだけお母さんに考えてもらえるようなケアを心掛けています。

これまで仕事をしてきて印象的に残っているエピソードはありますか?

妊娠中になかなか育児にまで目を向けられなかったお母さんがいました。私も懸命になってケアをしたのですが、自己効力感がなかなか上がらず、すごく心配だったんですよね。お母さん自身も「こんな私が出産しても大丈夫なんでしょうか?」って塞ぎ込んでいたくらいでした。ところが、産後検診の時に再会してびっくり! すごく上手に育児をされていて、立派なお母さんになっていたんです。改めて“お母さんの力”を実感した出来事でした。

将来の夢や目標について教えてください

岡崎市の母子包括ケアを全国のお手本となるレベルにまで引き上げていきたいです。そのためには地域との連携をもっともっと密にして、「何より地域の母子のことを中心に考える」といった意識付けをしていく必要があります。行政、保健所、近隣の医療機関などを巻き込んで、情報交換や意見交換ができる機会を設け、みんなが同じ目標に向かって進んでいけるような、そんな体制づくりに取り組んでいきたいですね。

認定や専門看護師を目指す看護師へのメッセージをお願いします

少子化の影響もあり、今のお母さんたちは、出産・育児に関して教えてもらう機会や、頼ったりする場所がどんどん少なくなっています。私たち母性看護に関わる助産師や看護師の役割は、そんな地域のお母さんたちにとことん寄り添っていくことです。辛く、悲しいシーンを経験することもしばしばありますが、その分、やりがいをすごく感じられます。母子看護や周産期医療に興味がありましたら、一度、私たちの仕事や取り組みに関心を持っていただければうれしいですね。認定などの資格取得に関しても、私の時代より数段充実したキャリアアップサポートがありますので、どんどんチャレンジしてみてください!

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