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診療科・部門紹介

Synergy(シナジー)


Synergyによる高精度な放射線治療

当院に設置されている機器のひとつは、Elekta(エレクタ)社製の「Synergy(シナジー)」です。直線加速器を用いる通称リニアック(Linear Acceleratorの略称)とよばれるタイプのものになります。3種類のX線(4・6・10 MV)と5種類の電子線(4・6・9・12・15 MeV)を使用できます。幅広い治療に用いることができ、次項でご説明する画像誘導放射線治療(IGRT)で高精度な治療を行えるのが特徴的です。強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療といった放射線治療も可能です。ただし当院ではIMRTはもうひとつの機械TomoTherapyで行っています。

リニアック装置「Synergy」(Elekta社製)

画像誘導放射線治療(Image Guided Radiation Therapy:IGRT)

放射線を正確に当てるためには、計画用CT撮影時の状況をできる限り再現することが重要になります。しかし毎日の治療で再現することは簡単ではありません。
シナジーは、機器本体に3次元のCT画像を撮影できる装置(XVI)を装備しており、体表のしるしなどで位置合わせを行ったあとCT画像を撮影し、位置ずれを修正することができます。0.1ミリメートル、0.1°単位の補正を行うことで正確な治療が可能となります。
このように画像を用いて位置ずれの修正を行う技術をIGRT(画像誘導放射線治療)といいます。

定位放射線治療(Stereotactic Radio Therapy:SRT)

定位放射線治療(SRT)は、いろんな方向から放射線を一点に集中させて当てる方法でピンポイント照射とも呼ばれます。放射線集中性を向上させることができ、周囲の正常組織に当たる放射線量を最小限にすることができます。従来の治療よりも多い放射線量を少ない回数で当てることになるため治療期間は短くなりますが、1回の治療時間は長くなります。
当院では脳や体幹部の病変に対し定位放射線治療を行っています。

脳定位放射線治療の線量分布
(メーカー提供)

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