日常業務の方法について
1)情報収集
・チーム(ペア)で協力して受け持ち患者の情報を収集し、それらすべてを確実に共有します。
・ペアの2人共が、受け持ち患者のすべての情報を収集するなど、負担が倍増するような情報収集の仕方はしないように工夫します。
2)業務開始時の患者ラウンド
・業務開始時の患者ラウンドでは、2人で受け持つことを伝えます。1人で挨拶にいく場合には、ペアの名前も伝えます。
3)検温・記録・看護ケア
・検温と記録をベッドサイドでリアルタイムに実施します。
・ペアのうちどちらが記録を担当するかは、ペアで話し合って決めます。
・記録者は1人でも、患者の観察・機器の確認・記録内容の確認は2人で実施することで、2人でのアセスメントにつながります。
・手術や検査などでペアが一時的に離れる場合は、合流した時にその間の情報を報告し合い、共有します。
4)情報共有
・ペアの2人が常に同じレベルで情報を把握している状況で業務ができるよう、タイムリーに情報共有を行います。
・PNSにおける情報共有とは、コミュニケーションを基盤とし、①自身の持っている知識や技術、考え方を他者に伝え共有すること(看護師としての成長に繋がるもの)、②業務を遂行するにあたり、患者や業務に関する必要な情報を確実に伝達すること(業務運用のためのもの)、の2点を指します。日々ペアで①を行うことにより、多くの知識・技術を習得し、考え方の幅が広がり、看護師1人ひとりの成長につながります。また、日々の業務運用において、②を行うことにより、患者・看護師双方にとって、安全で効率的な看護を遂行できます。
5)休憩
・休憩に入る前には、終了した業務、業務進捗状況や休憩時間帯に行う業務などをペア間で確認し、確実に休憩が取れるようにします。
6)リシャッフル
・リーダーは各チームの業務進行状況を確認し、様々な点を考慮してチームを再構成し、定時終業に向けて協力し合います。
・リシャッフル以降の業務調整は、再構成されたチームで話し合い、調整していきます。リシャッフル以降もスタッフが主体的に調整することで、スタッフの業務遂行能力の育成につながります。
7)補完体制:日々の業務における量的補完
・各チーム(ペア)は「何時までに◯◯をしよう、何時までに△△をしよう」というように、常にデッドラインを決めながら業務を進めます。
・チーム(ペア)で協力して受け持ち患者の情報を収集し、それらすべてを確実に共有します。
・ペアの2人共が、受け持ち患者のすべての情報を収集するなど、負担が倍増するような情報収集の仕方はしないように工夫します。
2)業務開始時の患者ラウンド
・業務開始時の患者ラウンドでは、2人で受け持つことを伝えます。1人で挨拶にいく場合には、ペアの名前も伝えます。
3)検温・記録・看護ケア
・検温と記録をベッドサイドでリアルタイムに実施します。
・ペアのうちどちらが記録を担当するかは、ペアで話し合って決めます。
・記録者は1人でも、患者の観察・機器の確認・記録内容の確認は2人で実施することで、2人でのアセスメントにつながります。
・手術や検査などでペアが一時的に離れる場合は、合流した時にその間の情報を報告し合い、共有します。
4)情報共有
・ペアの2人が常に同じレベルで情報を把握している状況で業務ができるよう、タイムリーに情報共有を行います。
・PNSにおける情報共有とは、コミュニケーションを基盤とし、①自身の持っている知識や技術、考え方を他者に伝え共有すること(看護師としての成長に繋がるもの)、②業務を遂行するにあたり、患者や業務に関する必要な情報を確実に伝達すること(業務運用のためのもの)、の2点を指します。日々ペアで①を行うことにより、多くの知識・技術を習得し、考え方の幅が広がり、看護師1人ひとりの成長につながります。また、日々の業務運用において、②を行うことにより、患者・看護師双方にとって、安全で効率的な看護を遂行できます。
5)休憩
・休憩に入る前には、終了した業務、業務進捗状況や休憩時間帯に行う業務などをペア間で確認し、確実に休憩が取れるようにします。
6)リシャッフル
・リーダーは各チームの業務進行状況を確認し、様々な点を考慮してチームを再構成し、定時終業に向けて協力し合います。
・リシャッフル以降の業務調整は、再構成されたチームで話し合い、調整していきます。リシャッフル以降もスタッフが主体的に調整することで、スタッフの業務遂行能力の育成につながります。
7)補完体制:日々の業務における量的補完
・各チーム(ペア)は「何時までに◯◯をしよう、何時までに△△をしよう」というように、常にデッドラインを決めながら業務を進めます。
日勤業務のメンバー構成
PNSでの日勤業務をみてみよう(3交替勤務の例)
1つのパートナーは、基本10人の患者を受け持ちます。
8:15 情報収集
Aさん、Bさんがそれぞれ自分の受け持ち患者5人ずつ情報収集をします。
その後、点滴やワゴンの準備を行います。
その後、点滴やワゴンの準備を行います。
8:30 全体での申し送り
8:40 深夜勤務者からの申し送りを受けます。
情報収集・申し送りが終わった時点で2人で当日の業務の打ち合わせをします。
ケア実施者と記録係りを決めます。
ケア実施者と記録係りを決めます。
情報交換終了後
パートナーとベッドサイドへ行き、検温及び環境整備、ケアを実施します。
- ケア実施者がバイタルを測定し、患者とコミュニケーションを取りながら全身状態の観察を行います。
記録係りがその場でPCに内容を記録(入力)します。(フローシート・看護診断など) - 清潔ケアは受け持ち看護師が計画した事を行います。
10:30~11:00 リーダーへの報告
業務の進捗状況をリーダーへ報告します。
この時、補完が必要な残務も報告しましょう。
この時、補完が必要な残務も報告しましょう。
11:30~12:15 一番目の休憩
12:30~13:15 二番目の休憩
休憩はパートナーと交互に取ります。
14:00 入院患者の対応
検査や手術の送り迎えなどを対応します。
15:00 リーダーへの報告
パートナーと協力して定時に業務が終了できるようにマネジメントし、業務を行います。
16:45 準夜への申し送り
17:00 勤務終了
2交替勤務の場合は14:00以降にリシャッフルを行い、業務調整をします。
PNSで業務中のポイント!
1. 担当患者は、自分が情報収集して受け持つ患者とパートナーが受け持つ患者を合わせた全員です。
パートナーが受け持っている患者も自分の受け持ちだと意識して、患者の状態・治療や注意点など、すべての情報を把握して責任を持って行動しましょう。
パートナーが受け持っている患者も自分の受け持ちだと意識して、患者の状態・治療や注意点など、すべての情報を把握して責任を持って行動しましょう。
2. ナースコールや処置、検査の送り迎えなどは、パートナーが離れて行動します。
パートナーが別々に行動する時は
必ず、相手に行き先を告げましょう。戻ったら情報交換をして患者の情報を共有しましょう。
常にコミュニケーションをとることが重要です。
3. 医療事故が起きた時は、パートナー2人ともがインシデントレポートを作成し提出します。(責任を共有しているため)
パートナーが別々に行動する時は
必ず、相手に行き先を告げましょう。戻ったら情報交換をして患者の情報を共有しましょう。
常にコミュニケーションをとることが重要です。
3. 医療事故が起きた時は、パートナー2人ともがインシデントレポートを作成し提出します。(責任を共有しているため)
新人教育との連動
PNSの考え方は…
一人で任せるようになるのではなく、やれないことを補完して、一緒にやりながら成長するのを待つ
だから、やれないうちは2人+1人でがんばる
だから、やれないうちは2人+1人でがんばる
PNSの効果
- 患者や看護師にとって安心・安全な医療を提供できる。患者の要望・サービスがタイムリーにできる。
- ベッドサイドへ電子カルテを持ち込み、患者のそばで観察をしながらリアルタイムで記録ができる。医療チームとして情報を共有できる。
- 勤務時間内にカルテの記載を終わらせる、という協働作業が時間外勤務を削減させる。
- 看護師間のコミュニケーションが何十倍も増す。
- 看護技術面でのインシデントが減る。
- 情報を共有していることで、1人が急変時に即対応していても、もう1人の看護師がいることで、途切れることなく受持ち患者の対応ができる。また、急変患者の対応に集中できる。
- 昼休憩が確実に取れる。
- 看護実践の可視化が看護の伝承・伝授となり、教育効果が生まれ人材育成につながる。
ベテラン・中堅看護師と新人看護師がパートナーを組み看護実践を行うことは、知識・技術やコツ、バランス感覚、コミュニケーション能力を先輩看護師から伝授される。