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教育体制・キャリアアップ

日常業務の方法について


チーム(ペア)で協力し、受け持ち患者の情報共有を行い、それらすべてを確実に共有します。業務開始時の患者ラウンドでは、2人で受け持つことを伝えます。看護ケアや記録はペアのうちどちらが担当するか話し合って決めます。休憩に入る前には、終了した業務、業務進捗状況を確認します。リーダーは各チームの業務進行状況を確認し様々な点を考慮し定時終業に向けて協力し合います。

日勤業務のメンバー構成

PNSでの日勤業務をみてみよう(3交替勤務の例)

1つのパートナーは、基本10人の患者を受け持ちます。

8:15 情報収集

Aさん、Bさんがそれぞれ自分の受け持ち患者5人ずつ情報収集をします。
その後、点滴やワゴンの準備を行います。

8:30 全体での申し送り

8:40 深夜勤務者からの申し送りを受けます。

情報収集・申し送りが終わった時点で2人で当日の業務の打ち合わせをします。
ケア実施者と記録係りを決めます。

情報交換終了後

パートナーとベッドサイドへ行き、検温及び環境整備、ケアを実施します。
  1. ケア実施者がバイタルを測定し、患者とコミュニケーションを取りながら全身状態の観察を行います。
    記録係りがその場でPCに内容を記録(入力)します。(フローシート・看護診断など)
  2. 清潔ケアは受け持ち看護師が計画した事を行います。
分からないことや疑問がある時はパートナーと相談しながら一緒に行いましょう。

10:30~11:00 リーダーへの報告

業務の進捗状況をリーダーへ報告します。
この時、補完が必要な残務も報告しましょう。

11:30~12:15 一番目の休憩

12:30~13:15 二番目の休憩

休憩はパートナーと交互に取ります。

14:00 入院患者の対応

検査や手術の送り迎えなどを対応します。

15:00 リーダーへの報告

パートナーと協力して定時に業務が終了できるようにマネジメントし、業務を行います。

16:45 準夜への申し送り

17:00 勤務終了

2交替勤務の場合は14:00以降にリシャッフルを行い、業務調整をします。

PNSで業務中のポイント!

1. 担当患者は、自分が情報収集して受け持つ患者とパートナーが受け持つ患者を合わせた全員です。
パートナーが受け持っている患者も自分の受け持ちだと意識して、患者の状態・治療や注意点など、すべての情報を把握して責任を持って行動しましょう。

2. ナースコールや処置、検査の送り迎えなどは、パートナーが離れて行動します。
パートナーが別々に行動する時は
必ず、相手に行き先を告げましょう。戻ったら情報交換をして患者の情報を共有しましょう。
常にコミュニケーションをとることが重要です。

3. 医療事故が起きた時は、パートナー2人ともがインシデントレポートを作成し提出します。(責任を共有しているため)

新人教育との連動

PNSの考え方は…

一人で任せるようになるのではなく、やれないことを補完して、一緒にやりながら成長するのを待つ
だから、やれないうちは2人+1人でがんばる

PNSの効果

  1. 患者や看護師にとって安心・安全な医療を提供できる。患者の要望・サービスがタイムリーにできる

  2. ベッドサイドへ電子カルテを持ち込み、患者のそばで観察をしながらリアルタイムで記録ができる。医療チームとして情報を共有できる。

  3. 勤務時間内にカルテの記載を終わらせる、という協働作業が時間外勤務を削減させる。

  4. 看護師間のコミュニケーションが何十倍も増す

  5. 看護技術面でのインシデントが減る

  6. 情報を共有していることで、1人が急変時に即対応していても、もう1人の看護師がいることで、途切れることなく受持ち患者の対応ができる。また、急変患者の対応に集中できる。

  7. 昼休憩が確実に取れる。

  8. 看護実践の可視化が看護の伝承・伝授となり、教育効果が生まれ人材育成につながる。
ベテラン・中堅看護師と新人看護師がパートナーを組み看護実践を行うことは、知識・技術やコツ、バランス感覚、コミュニケーション能力を先輩看護師から伝授される。