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診療科・部門紹介

腎臓内科


腎臓内科の主な診療対象疾患は、急性・慢性腎炎、体内の水分・電解質バランス異常、急性・慢性腎不全などです。必要に応じて腎生検等各種検査を行い、病態に基づいた治療を行います。治療は全て標準的な方法に準じ、病態に応じて循環器内科・内分泌内科等各科と連携を取っています。末期腎不全で透析治療が必要な場合には、患者さんと相談のうえ血液透析(HD)と腹膜透析(CAPD,APD)治療選択を行い、維持透析施設と連携して治療を行います。また、自己免疫疾患等に対する各種血液浄化療法も幅広く行っております。

腎臓内科病棟は2013年10月から新棟2階西病棟へ移転いたしました。新病棟での快適な入院生活をして頂けるように、スタッフ一同尽力いたしますのでよろしくお願いいたします。

統括部長 宮地 博子


対象疾患

検尿異常を指摘された方

尿の異常は腎臓病の可能性があります。詳しく検査を行うことで正しい診断がつき早期治療につながります。 必要な方には腎生検を含めた検査を行っていきます。腎臓は症状の出にくい臓器ですので、自覚症状がなくても必ず受診するようにしましょう。

写真は腎生検の様子。検査ための入院はおよそ1週間程です。

腎機能低下を指摘された方

腎機能低下を指摘されました場合、主な治療は血圧管理や、食事療法が挙げられます。自覚症状がなくても徐々に悪化していく場合があるため定期的な受診を行い、尿検査や血液検査などが必要となります。今後透析が必要となる場合もありますので必ず外来受診を定期的にするようにしましょう。

末期腎不全で透析療法が必要な方

腎臓の働きが正常の10%以下になると腎臓から尿がうまく作れなくなり、体の外に十分に水分や毒素を出せない『尿毒症』になります。そのような場合には自分の腎臓の代わりに水分や毒素を取り除く方法として透析療法があります。透析の方法には『血液透析』と『腹膜透析』があります。『血液透析』は血液を直接機械に通してきれいにする方法で原則週に3回の専門の透析施設への通院が必要となります。『腹膜透析』は自分のお腹のなかに透析液を入れて血液をきれいにする方法で、原則自宅で行う治療になります。この場合は月に1回程度の通院が必要となります。

写真は腹膜透析外来での診察の一場面
腹膜透析に関しての説明を希望される患者さんは積極的にスタッフにお声かけください。

また当院では泌尿器科と連携して腎移植についても積極的に取り組んでいます。それぞれに特徴がありますので外来でご相談ください。ご希望がございます方には専門のスタッフが対応させて頂きます。

多発性嚢胞腎と診断された方、血縁の方が多発性嚢胞腎と診断され自分もその疑いがある方

常染色体優性多発性嚢胞腎は両側の腎臓に多数の嚢胞(のうほう)ができ、その嚢胞は徐々に大きくなり腎機能が低下していく病気です。平均で60歳くらいまでに約半数の割合で腎機能が低下して透析が必要となります。この病気は腎臓のみならず、脳、大血管、心臓、肝臓、消化管などにも障害をみとめることがあります。
今のところ腎臓以外への特異的な治療法はありませんが、腎臓にできる嚢胞については2014年3月にサムスカ(商品名)が治療薬として認可されました。この薬の効果としては腎臓の嚢胞の大きくなる速度を抑え、これによって腎機能の低下を抑制する効果が期待されています。
このサムスカの処方につきましては登録医師の診察と、また内服の適応を決定するための検査が必要となる場合があります。当院には登録医が常時患者さん自身やご家族の方の相談にも外来で対応しております。併発する合併症への不安にも対応いたしますのでご相談ください。
※外来の受け付けは平日9時00分~11時00分までとなっております。
※土曜日、日曜日、祝日は休診のため対応しておりません。

外来受診の患者さんへ

腎臓内科の診察は、原則として受診していただいた日に行いました尿検査・採血結果が出てからの診察となります。
また緊急性がある患者さんの診察を優先しておこなう場合がございます。このため状況によっては非常に待ち時間が長くなる場合がございます。何卒ご理解を頂きますようにお願い申し上げます。

概要と特色

岡崎医療圏(岡崎市・幸田町)のみならず、蒲郡市、新城市における唯一の腎臓基幹病院であり、慢性腎不全管理、血液・腹膜透析導入、シャント手術等まで幅広く行っている。腎生検の施行件数は毎年約50例であり腎炎疾患の診断から治療、透析導入まで対応できる体制を整えている。

当院が岡崎医療圏で唯一の基幹病院であることから、この圏内の三次救急を一手に担っている現状がある。急性期医療における当科の役割は腎臓疾患、透析関連の救急のみならず、救命センターにおいては各科と連携して急性血液浄化療法、アフェレーシス治療などを行うことにもある。

現在の血液浄化センターの様子

2014年6月からは新血液浄化センターが新棟2階に開設され、血液透析、腹膜透析併用患者などを中心に一部外来透析患者の受け入れも開始している。また当科は藤田保健衛生大学病院教育関連施設となっており、学会発表、臨床研究においても大学病院と連携して積極的に取り組んでいる。

血液浄化センターのカンファレンスでは、透析準備段階の患者さん、新規透析導入となりました患者さんや新入院の患者さん等の情報共有のみならず、主に救命センターに入院されていらっしゃる患者さんの急性血液浄化、血漿交換療法、エンドトキシン吸着療法などについての話し合いも毎週行っております。
入院患者全体カンファレンス 毎週火曜日:15時00分~
透析患者カンファレンス 毎週木曜日:15時00分~
腎生検カンファレンス 随時

今後の展望

腎機能障害の早期発見、早期介入を目指し、現在も機能しているCKD連携パスをはじめとした患者情報共有を推進し近隣医療機関との連携を強化する。また当院は大学病院教育関連施設であり高度先進医療の提供のみならず、学会発表や論文作成においても積極的に取り組む所存である。また大学病院と協力し、次世代を担う腎臓内科医師のため、現状以上に積極的に初期研修医、後期研修医の教育に関しても充実させていく方針である。

腎臓の事、透析の事、どんなことでも結構ですので心配なことがありましたら、いつでも腎臓内科を受診してください。

腎臓内科・血液浄化センター スタッフ一同

外来担当表

一般外来担当表

2024年4月1日現在
診察室 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
診察室1 午前 藤村(新) 澤田(再) 澤田(新) 越川(再) 藤村(新)
午後 - - - 越川(再) -
診察室2 午前 近藤(再) 大山(再) 藤村(再) 朝田(再) 宮地(再)
午後 - 大山(再) 藤村(再) - -
診察室3 午前 - 越川(新) - 澤田(新) -
午後 - - - - -
※ 予約受付は午前11時00分までです。新規受診の場合は別の医師が担当させていただく場合があります。

CAPD外来担当表

2024年4月1日現在
診察室 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
- 午前 越川(再) 宮地(再) 朝田(再) 澤田・藤村(再) 大山(再)
午後 - - - - -

血液浄化センター担当表

2024年4月1日現在
診察室 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
- 午前 澤田(再) 藤村(再) 大山・越川(再) 宮地(再) 近藤(再)
午後 - - - - -

医師紹介

医師名 資格等
医局長
レジデントセンター長
朝田 啓明
日本腎臓学会専門医・指導医・評議員
日本透析医学会専門医・指導医・評議員
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本腹膜透析医学会認定医
医学博士
臨床研修指導医講習会修了
統括部長
血液浄化センター長
宮地 博子
日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析医学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医 総合内科専門医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
部長
大山 翔也
日本腎臓学会専門医
日本内科学会認定内科医
医学博士
日本透析医学会専門医
部長
越川 佳樹
日本腎臓学会専門医
日本内科学会認定内科医 総合内科専門医
緩和ケア研修会修了
澤田 萌
藤村 ひかり
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