疾患別治療指針
食道癌
食道は周囲に心臓や肺、大血管などに接しており、また比較的小さなうちからリンパ節転移をきたしやすい癌のため、治療困難な疾患とされてきました。しかし近年では、早期のもので適応に合えば内視鏡的に切除可能であり、内視鏡切除の適応にならない進行度の症例でも、術後管理の進歩により手術治療が可能となってきています。
また最新の臨床試験の結果を受け、術前術後化学療法のご相談をしています。外科領域においては比較的大きな手術ですが、内科・放射線科・麻酔科・集中治療部と連携し治療成績の向上をはかっています。
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胃癌
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大腸癌
また手術治療以外にも、化学療法の種類も多岐にわたる現状であり、外来化学療法室を備え多くの薬剤が使える体制を整えています。他院で大腸癌と診断された方やお通じに血がついているなど、痔疾患を含め検査希望される方はご相談ください。
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腹腔鏡下手術
腹腔鏡手術とは? おなかに5mmから12mmの管を固定し、ここからカメラや特殊な細い機械を挿入して行う手術です。 手術直後では痛みが少ないため回復が早くなる、長期的には美容的に優れている、腸閉塞になりにくいなどの利点があります。 ≫ 腹腔鏡手術センター部 |
腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術のお話
手術創部の位置
手術風景
術中内視鏡画像
腹腔鏡下胃切除術のお話
術中内視鏡画像
手術創の位置
胃切除後の創部
腹腔鏡下大腸切除術のお話
手術創の位置
術後の創部
術中内視鏡画像
腹腔鏡下食道切除術のお話
手術創部の位置:横
手術創部の位置:正面
術中内視鏡画像
腹腔鏡による副腎腫瘍の手術
ロボット支援下手術
当院でも2020年7月より導入し、胃癌、大腸癌において保険診療でこの手術を受けることが出来ます。
【特徴】
従来の開腹手術と比較して、傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早い、手術中の出血量が少ないなどの利点があります。また、複雑に曲がるロボット鉗子の支援があるために、従来の開腹や腹腔鏡手術と比べてより繊細で精密な手術が施行できます。ダヴィンチの手術器具の先端は指のように自由に曲げることができ、術野での繊細な操作が可能となります。繊細な手術を行うことにより根治性、肛門・排尿・性機能などの機能温存の向上が期待できます。特に直腸に密接する骨盤神経叢(排尿や性機能を担っている神経)を繊細な操作で丁寧に温存することにより、術後の排尿・性機能の保持や早期の回復が期待されます。後遺症の少ない、体に優しい手術が可能となります。
【腹腔鏡手術とロボット手術の違いについて】
腹腔鏡下手術の場合、手術に使用する鉗子は実際の手の動きとは反対方向に動き、さらに直腸のような骨盤の深いところでは実際の手の動きより大きく動きます。また直線的な鉗子を用いるため、狭い骨盤内では操作の制限があり、腹腔鏡下手術の技術と工夫が必要となります。
ロボット支援で行う手術操作は、①実際の手の動きが鉗子に反映される直感的な操作、②人間の手の動きを模倣した多関節を持った鉗子であり、人間の手以上の自由な動き、③実際の手の動きを最大5:1まで縮尺して鉗子を動かすことによる繊細な動作が可能になります。このようなロボットの特性により、直腸癌の場合、術者は狭くて深い骨盤の中でも容易に正確で繊細な手術が可能となります。
ただし、ロボット手術にも欠点があります。腹腔内の癒着が高度な症例や高度の肥満症例では従来の開腹手術の方が安全な可能性があります。ロボットを介しての手術となるため、術者は触覚を感じることができず注意が必要です。実際の執刀は、ダヴィンチ手術システムの使用のためにIntuitive Surgical社による認定ライセンスを受けた医師が行います。看護師においてもトレーニングを受けている看護師が介助を行います。
減量手術外来
減量手術とは
減量手術は、肥満症による健康障害に対して、これを防止、あるいは軽減することを目的に胃を小さく切除したりする手術です。胃の容量を小さくすることで食事摂取量を減らして減量効果を期待します。また切除される胃の部分には食欲を刺激 するグレリンというホルモンを分泌する細胞があるため…
≫ 続きはこちらをご覧ください
肝胆膵腫瘍性疾患
診療実績
対象疾患 | 手術名 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
膵癌、膵良性腫瘍、胆管癌、胆嚢癌、 十二指腸乳頭部癌 詳細な画像診断のもと、疾患別に拡大手術、縮小手術を行っています。高齢者に対しても積極的に手術を行っており、膵頭十二指腸手術では重篤な合併症がなければ術後4〜5週間の経過で退院されています。 |
膵頭十二指腸 切除術 |
4 | 9 | 9 | 13 | 12 |
胆嚢癌手術 | 2 | 3 | 2 | 6 | 4 | |
膵体尾部切除術 | 3 | 9 | 7 | 5 | 7 | |
肝細胞癌、胆管細胞癌、転移性肝癌等 腫瘍存在部位、肝機能等を詳細に診断し、適切な術式を選択しています。 |
肝切除術(拡大葉切除術から部分切除まで) | 24 | 16 | 26 | 17 | 20 |
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鼠径ヘルニア
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