MRI
MRI検査とは
MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは、磁力と電磁波の力によって、人体のあらゆる部分の断面像を撮ることができる画像診断装置です。体の臓器や血管を撮影でき、病気の形態や広がり、性状の診断にも使用されます。特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。最近では、全身DWI(DWIBS)や動いている臓器(心臓、肺)等も撮影可能となっています。
検査の流れ
通常、筒形の装置の中に寝ていただくだけで痛みなども伴いませんが、装置から「ドンドン」「コンコン」という工事現場のような大きな音がします。電波を出すための音ですので心配いりません。検査台に寝ていただき、撮影部位にコイルと呼ばれる機械をセットします。胸部や腹部の検査では十数秒間の息止めを繰り返す場合があります。検査によって、造影剤という薬品を静脈注射することもあります。検査時間は検査内容により大きく異なり、30分から1時間程度かかる検査もあります。検査中、気分がすぐれない場合は、手にお渡しする緊急ボタンでお知らせください。
検査前にすること
- 強い磁力が発生している検査室です。安全に検査を受けていただくため、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
- 問診表のご記入をお願いします検査着に着替えていただきます。お着替えしやすい服装でご来院ください。
- 金属類(時計、ヘアピン、指輪、入れ歯、補聴器等)を取り外していただきます。
- 撮影内容によって数時間飲食を控えていただく場合があります。お渡しする検査案内票をご参照ください。
検査中、お手荷物はロッカーに保管していただきます
検査の注意点
次項に該当する方は、検査ができない場合がありますので、事前に主治医もしくは診療放射線技師にご確認ください。
- ペースメーカー、植込み型除細動器を留置されている方
- 人工内耳を留置されている方
- 骨成長刺激装置を装着されている方
- インスリン注入ポンプを装着されている方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 閉所恐怖症の方
次項に該当する方は、検査に影響を及ぼす可能性がありますので、事前に主治医もしくは診療放射線技師にご確認ください。
- ステント(冠動脈ステント、動静脈ステント、胆管ステント)をいれている方
- コイルを入れている方
- 脳動脈クリップを入れている方
- 心臓の人工弁を留置されている方
- 骨接合プレート、人工関節・骨頭を入れている方
- 刺青がある方
- マグネット付き義歯を装着している方
問診票、Q&A